入居率と稼働率の違いを理解していますか?


不動産屋さんでもよくわかっていないことが多いですね。
 
でも、この違いがわかっていないと賃貸経営で利益を上げることはできません。

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入居率はある時点での入居している率

入居率はある時点での入居している率を表すもので「写真」で撮影したようなものです。そのため、入居率を意識しても賃貸経営で収益の向上はできません。

《入居率の計算》

入居している戸数 ÷ 総戸数 = 入居率


例: 1棟 8戸のアパートで、現在2戸空室の場合

   6戸 ÷ 8戸 = 75% 入居率は75%です!



稼働率は一定期間に稼働していた率

稼働率はある時点からある時点までの一定期間に入居していた率を表すもので「動画」で撮影したようなものです。稼働率を意識して賃貸経営を行うことで全体の収益向上を行うことができます。

《稼働率の計算》 ※稼働とは、家賃収入がある状態のことです。 
 
 稼働実数 ÷ 総稼働数 = 稼働率

例: 1棟6戸のアパートで1年間で8か月家賃の入らなかった月がある場合

●稼働実数の計算  6戸 × 12か月 = 72(総稼働数)

          72(総稼働数)-8か月(未収月)=64(稼働実数) 

●稼働率の計算   64(稼働実数)÷72(総稼働数)=88%(稼働率) 

無題



稼働率のバランスをとることが重要!

入居率は明日、満室になれば100%です。しかし、空室で家賃収入がなかった期間がどれくらいあったのかを把握しておかないと適正な賃料を決めたり、収益向上の対策をすることができません。

家賃を高く設定して、その結果、空室期間が長くなると全体的な収益は減ってしまいます。
 
逆に、家賃を安くし過ぎて、空室期間が短くても目標とする収益に届かなかったりします。

適正な家賃設定と空室期間のバランスをしっかりとって賃貸経営をしていきましょう!