賃貸経営は投資です。当然、リスクもありますので、リスクを理解して常に対策を考えておくことが重要です。

空室のリスク

東京の空室率が15%を超えてきています。5戸のうち、1戸は空室です。また、空室期間の長期化が進んでいて、以前は1~3か月で入居者が決まったものが、現在は半年程度空室のままというのも珍しくありません。特に家主様が自主管理している物件の空室が目立っておりますが、これは管理会社は自社管理物件を優先して客付けを行っているからです。賃貸経営では、空室対策を行い、空室を無くすことと、空室期間を短縮することが重要となります。

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建物の老朽化

賃貸経営において、経年劣化による建物の老朽化は避けて通ることができません。室内の設備や給排水管なども老朽化により交換が必要になります。老朽化した物件は入居者の確保が難しくなりますので、家賃を下げるしかない上に、修繕費が掛かります。そのため、収支計画をしっかり立てて、老朽化に備えておく必要があります。適切な先行投資を行い物件の価値を高める、維持することが大切です。



災害のリスク

 火災・地震などの自然災害による、建物の倒壊、滅失等のリスクがあります。賃貸経営をするなら火災保険など、保険は必ず加入しておきましょう。収支計画においても万が一の場合の準備金を用意しておくと災害にあっても、すぐに復旧ができて収入を維持することができます。



金利の上昇リスク

 変動金利を利用して賃貸経営を始める場合、金利上昇の際、ローン返済額も上がります。金利変動も考慮し、余裕を持った資産計画を立てることが大切です。

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売却時のリスク

 
売却して現金化しようとしても、早く売却できるとは限りません。買い手が見つかっても必ずしも希望価格で売却できないケースも考えられます。売却するなら満室経営ができていて、収益が確保されているときに売却するのが一番良い方法です。逆に切羽づまってから売却を焦ると収益的に損失が発生することもありますので売却も計画的に行いましょう。